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スペインのきらめき ラヴェル〜バレエとオペラによる〜

 

日時:2004年2月18日

場所:新国立劇場オペラ劇場

 

配役

オペラ「スペインの時」

トルケマダ(時計屋)・・・・・ハインツ・ツェドニク

コンセプティオン(その妻)・・グラシエラ・アラヤ

ゴンサルヴェ(学生)・・・・・羽山晃生

ラミーロ(ラバ曳き)・・・・・クラウディオ・オテッリ

ゴメス(銀行家)・・・・・・・彭康亮

モーリス・ラヴェル・・・・・・美加理

 

バレエ「ダフニスとクロエ」

ソリスト・・・・・・・・・・・酒井はな 市川透

モーリス・ラヴェル・・・・・・美加理

 

言葉のない小品「洋上の小船」

モーリス・ラヴェル・・・・・・美加理

 

バレエ「ボレロ」

ソリスト・・・・・・・・・・・湯川麻美子 市川透

モーリス・ラヴェル・・・・・・美加理

 

新国立劇場バレエ団

(五十音順)

ソリスト 厚木三杏 遠藤睦子 大森結城 高橋有里

     寺島ひろみ 西川貴子 西山裕子 前田新奈

     真忠久美子 

     奥田慎也 冨川祐樹 マイレン・トレウバエフ

     グリゴリー・バリノフ 吉本泰久 白石貴之

コリフェ 鹿野沙絵子 川村真樹 楠元郁子 鶴谷美穂

 

 

   スペインのきらめき
 

なんと、ブーイングが出ました!

これは、演出・振付のニコラ・ムシンと、指揮者のマルク・ピオレに対するものでした。

何故、ブーが出たのか、これを私なりに考察いたしました。

1.モーリス・ラヴェル役の女優、美加理の起用の仕方がとても無意味に思えた。

・・・・・モーリス役の美加理は、場面ごとに衣装を変えて登場するのだが、朗読をするとか、(意味のある)マイムをやるとか、全くそういうことはなく、ただただ、舞台をチョロチョロするだけで、彼女の才能が今回の上演にあたり、何故必要だったのか、全く理解に苦しむ。特に、「洋上の小船」において、モーリスが何故かお風呂に入り、あつーい!!と言わんばかりにお風呂から飛び出すのだが、意味不明(私が鈍いのか?)

2.バレエの振付が、全くもってナチョ・デュアトの出来損ないの作品みたいに思えた。

・・・・・振付が音楽と全くシンクロせず、ラヴェルの音楽の良さが全然生かされていない結果になった。更に、オペラ「スペインの時」で小道具に使われた時計を、「ボレロ」の時にバレリーナ達が手にして出てくるのだが、これも意味不明。時は巡るもの、ということを言いたいのか?最後に、モーリスが投げ捨てられた時計の山から出てくるのも?????

文句ばかりでなく、良かったことも言います。

ジョン・健・ヌッツォに代わってゴンサルヴェ役を演じた羽山さんは、良かったです。時計屋の妻を口説く?気取り屋の学生をリリカルな美声と軽やかな身のこなしで、コミカルに演じ、彼を聴けたのは収穫でした。

バレエ・ダンサーに対するブーは無かったと思います。私的な欲を言えば、「ボレロ」のような音楽は、志賀三佐枝さんとか小嶋直也さんのような音楽性に富んだダンサーの踊りで見たい気もしましたが、なんせ振付が・・・・・ねぇ。でも、湯川さんや市川さんに対し不満だ、と言ってるわけじゃないですよ。

しかし、こういう創造的挑戦は続けて欲しい、と思っています。

 

クョスコニョ    [1] 
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「きらめき」の漢字が出せず、平仮名になってしまいました(恥じかし・・・・・)